くらしのマーケット開発ブログ

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スクラムを導入してみた話

はじめに

こんにちは、ディレクターのツカモトです。会社にはネコが2匹いますが、ネコの手の色でしか違いがわからないので心の中では「シロ」「シロじゃないほう」と呼んでいます。(名前はちゃんとあります)

みんなのマーケットの一部の開発チームでは2ヶ月ほど前からスクラムを導入して開発を進めています。全員スクラム未経験からのスタートでまだまだ課題も山積みですが、良かったこともたくさんあるので今日は少し紹介したいと思います。 スクラム自体の説明は割愛しますが、「スクラムってなに?」という方はスクラムガイドを読んでみてください。 https://www.scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf

スクラムを導入した経緯

スクラムを導入する前の開発部門は3~4名を1チームとし、3チーム体制で基本的にメンバー固定で開発を進めていました。メンバー固定で開発をしていると、特定メンバーとのコミュニケーションは密になる反面、チーム・個人単位で知識やスキルの偏りが時間の経過とともに大きくなっていました。そしてその偏りが、開発するうえでの制約となり生産性や品質に影響を及ぼすようになってきました。また、「チームとは何なのか?」と悩んでいた時でもありました。 そんな時、「カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで」という本に出会ったこと、またこの本を他のチームのエンジニアの、のりすけが読んでくれたこともあり、わりと唐突に2チームを合体して1チームとし、PO2名エンジニア5名体制でのスクラムが始まりました。

良かったこと

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経験者がひとりもいない中、本やネットでの情報を頼りに始めたスクラムですが良かったと思う点は多くありました。

  • ふりかえりの習慣ができた! -> 今は1スプリントを1週間としているので、毎週KPTでふりかえりを行なっています。スクラムを開始する前と比較するとProblemを共通認識するようになり、またProblemをチーム全体でTryに落とし込むため様々な解決案が出されるようになり解決済となったProblemは確実に増えました。
  • コミュニケーションがとても増えた! -> スクラムを始めて数週間は、多くのメンバーがふりかえりのKeepとしてコミュニケーション増加をあげていました。
  • ペアプロやモブプロが盛んに行われるようになった! -> これまでペアプロはたま〜に行われる程度でしたが、今では毎日一定の時間行われています。すごい変化!目指せ属人化排除!
  • 情報の透明化! -> タスクは今までGithubで管理していましたが、テックメンバーだけでなく全員みれるようTrelloでの管理に変更しました。タスクに関するやりとりは基本的にTrelloに集約し、「なんでxxなんだっけ?」を引き出しやすくしています。

上記に加え、エンジニアからはこんな声も寄せられました。

  • コミュニケーションが密になった。ペアプロ・モブプロをちゃんとやるようにした事によって知識が共有できたことに加えて、レビューの効率がかなり良くなった!
  • 同じ言葉で会話ができるケースが増えて、職種関わらず同じ言葉を使って話をできるようになった!
  • デプロイ前のめちゃ不安な状況をかなり軽減できてすごく嬉しい!

課題

良かった点もたくさんありますが、「スクラムは、軽量・理解が容易・習得は困難」といわれているように、習得というにはまだまだといったところです。また、当然ではありますがスクラムのデメリットにもぶつかっています。

  • 知識やスキルの偏りが大きかったためプランニングに時間がかかる&生産性が一時的に落ちている -> 一時的な話のはずなので徐々に改善すると見込んでます。今後に期待!
  • ベロシティが定まらない -> スプリントによってかなりバラつきがある。プランニングポーカーでストーリーポイントが一定数以上の場合はストーリーを分割するなどを試し中。
  • 1スプリントを1週間としているが、あっという間すぎる。Doingのまま次のスプリントを迎えてしまうことも少なくない。 -> それぞれメリットデメリットはあると思うが、近々2週間でも試してみようと思う。

さいごに

スクラムを始める前と比べてエンジニアとのコミュニケーション時間が圧倒的に増えましたが、この人達すごいなぁ〜と思うことがよくあります。そんな学びの多い人たちと一緒にプロダクトを作れることをとても嬉しく思っています。

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次回は、めぐみちゃんがお届けします!