こんにちは、決済チームでバックエンドエンジニアをしております、 @akira です。
今回は、今年 3 月からリモートワークを開始した @akira が現在、
- どのような環境で
- どのように働いているか
をまとめた記事になります。
Work From Home は広義の意味でリモートワークと同義であり、以下では WFH と略称で記載しています。
Index
職場環境など
私は 2019 年 9 月にみんマに入社しており、前職では最大で週一回 WFH しているような状況でした。
弊社はフルフレックスのため、休憩一時間を除いて毎日平均 8 時間働ければ出勤・退勤のタイミングは問われません。
作業環境は、オフィスにあった Desktop(Ubuntu)を自宅に搬送し、ローカルで開発しています。
開発メンバーの中には、EC2 上に開発環境を構築している方もいます。
自宅のデスク
今のデスクは次のような状態です。
- 机:ダイニングテーブル(h: 70cm, d: 80cm, w: 140cm) 約 5 万円
- 椅子:DXRACER Racing Series の旧モデル(赤色) 3~4 万円
- モニター:ASUS 27 インチの旧モデル 2~3 万円
- モニター台:Amazon で購入したもの(h: 16 cm, d: 25 cm, w: 39cm) 数千円
- タコ足:Amazon で購入したもの(スイッチ付き、6 個口) 2~3 千円
- キーボード:Magic Keyboard(US) 約 1 万円
- マウス:RAZER DEATHADDER ELITE 約 1 万円
- Laptop:MacBook Retina, 12-inch, Early2016 8GB RAM(会社貸与)
- Desktop:THIRDWAVE AMD Ryzen 5 3600 6-Core Processor 16GB RAM(会社貸与)
- 費用合計:13~15 万円
上記アイテムは今年 3 月に入ってから買い揃えたのではなく、キーボード以外は事前に揃えていたものでした。1
それぞれの選択理由を以下に記載します。
机
机は前職の時にダイニングテーブルを購入していました。
子供の頃、学習机だとどこか違和感を感じ、リビングのダイニングテーブルではそれらの違和感がなく、恐ろしく作業が捗った経験があったことがきっかけです。
この違和感を深堀りしていくと「机の高さが合っていなかったのでは」との結論に達し、高さ 70cm のテーブルを調べていった結果、ダイニングテーブルにたどり着きました。Amazon の履歴が 1 年ほどしか保存されていないので詳細は失念してしまいましたが、おそらく価格は 5 万円前後です。
椅子
椅子は DXRACER の Racing モデルの赤で、オンラインゲーム用に 3~4 万円で購入しました。
3 年以上使っていますが、WFH でずっと座って仕事をするならばコスパはとてもよいと思います。
モニター
モニターは ASUS 27 インチのもので、かなり昔に 2~3 万円で買ったので今はおそらく廃盤になっています。
27 インチ程度あれば、作業をする上でおそらく困らない気がします。もっと大きな画面で作業すれば、また意見が変わってくるかもしれないです。
モニター台
モニター台は Amazon で数千円で購入したもので、上記の写真だとわかりづらいですが、モニター台直下にタコ足を配置するのが目的でした。
タコ足
タコ足も Amazon で 2~3 千円で購入したものです。
6 個口ですが、正直 8 個口くらいあっても良かった気もしています。
キーボード
キーボードは Magic Keyboard の US 配列です。以前は Bluetooth 対応の数千円の Mac 配列のものを使っていたのですが、TX(Typing Experience)が良くなかったので、少し前に Keychron K2 Gateron Brown Switch を購入して 1~2 ヶ月程使っていました。
Keychron K2 は Mac 配列の(Win 配列にも変更可能な)キーボードで、Gateron Brown Switch は高級感のあるような打ち心地で素晴らしかったです。
一方で、次第に私は
- キーの”遊び”が少なく
- 最低限の力で type できる
- type sound は(自分自身が不快に感じなければ)あってもなくてもよい
キーボードが好みだと気づき、各種キーボードのスペックを 4 時間にらめっこした結果、最終的に Magic Keyboard に落ち着きました。
前職でも Magic Keyboard を使っていたため、その経験も大きく寄与しているかもしれません。
マウス
以前 PC で FPS(First Person Shooting)をしており、その際に RAZER DEATHADDER ELITE を約 1 万円で購入しました。
それよりも前は bluetooth のマウスを使っていたのですが、電池を格納しているためか、ちょっとしたカーソル移動も重く感じました。
その結果、有線のマウスに落ち着きました。
Laptop
Laptop は会社支給の Macbook Pro です。主に通話する際に使っています。
また、サブモニターとしても使っています。
Desktop
Desktop は会社支給の THIRDWAVE(OEM)に Ubuntu をインストールして使っています。
上記写真の右下に、床に直置きして使っています。
出勤から退勤まで
概ね次のようなスケジュール感で仕事しています。
- 10:00 ~ 11:00 出勤
- メールを見たり、ルーティン業務をこなしたり、Slack を眺めます
- 12:00 チーム MTG
- Zoom でチームミーティングを行います
- 時間は特に決めていません
- 今日やることと共有事項の二点を順番に話していきます
- Zoom でチームミーティングを行います
- 13:00 ~ 15:00 のどこか 1h ランチ
- 19:00 ~ 20:00 退勤
- 出勤時間から逆算して、大体の目安で退勤します
上記よりも細かい粒度ですと
- コミュニケーションは基本的に Slack のテキストベース、話したほうが早い内容は Slack call、さらに顔が見えたほうが良い内容は Zoom で行っています
- このようなやり方で特に問題はないと個人的には思っています
- 必要ならば、10 行以上の文章を Slack や GitHub 上で書くこともあります
- 何かを共有したり教えたりするときに、背景も含めて全部説明すると大ボリュームになることがあります
- 口頭でのコミュニケーションをそのまま文字に起こすと、これくらいの絶対量になるのかもしれません
- 何かを共有したり教えたりするときに、背景も含めて全部説明すると大ボリュームになることがあります
- 決済チームではほぼ雑談をしないため、ちょっとしたスキを見つけて雑談するようにしています
- 仕事の話だけでは相手が今どのような状況(感情、体調 etc...)なのかが把握しずらいため、効果てきめんです
現在の WFH の課題
以下四点あると考えています。
- テキストのミスコミュニケーション
- 運動不足
- 長時間座りつづけることによる身体的ダメージ
- コミュニケーションのサイロ化
テキストでやりとりをしていると、同じ言葉でも context の違いによって意味が異なるケースがあります。
上述の「背景も含めて全部説明する」ことでもカバーできますが、口頭で会話したほうが正確で早いかもしれません。
運動不足については、リングフィットアドベンチャー を買おうか迷っているのですが、筋トレやランニングなどでも充分な気がしており、目下検討中です。
長時間座り続けることについては、スタンディングデスクの購入も検討しましたが、座ることのリスクをきちんと精査できていないため、一旦ストップしています。本当にまずいとわかった段階で購入予定です。
コミュニケーションのサイロ化については、オフィスで仕事をしていたときと比べ、部署の垣根を超えて話す機会が減ったと考えています。逆に今は Slack のテキストベースで仕事をしているので、業務に関係のない話を振りにくい、振られにくいのではないか、とも考えています。
実際に、色々なメンバーと話をしていても、自チーム以外のメンバーと話す機会がないので話したい、という声をよく聞くようになりました。
確かに出社していたときは、退勤後に話しながら駅まで歩いたりする空間などがありました。そういった小さな空間がアナログからデジタルに移行した際に淘汰されてしまったように感じています。
そこで(まだ 2 回しか開催できていませんが)社内で「すべらない話」を主催し、部署関係なくコミュニケーションできる機会を意図的に作っています。結果はノーコメントですが、目的は達成できているように思います。
WFH Tips
初歩的な内容なのであまり参考にはならないかもしれませんが、WFH のちょっとしたコツを紹介します。
- Typing Speed を鍛える
- Reading Speed を鍛える
- 小休憩する
- 音楽は流さない
- 室内の CO2 濃度に注意する
- 糖分補給
WFH ではよりテキストベースのコミュニケーションとなる旨を上述しましたが、テキストの input 方法は現在は typing が主流かと思います(将来は音声認識が主流となっているかもしれませんね)。 そのため、Typing Speed がテキストベースのコミュニケーションの Output Speed に直結します。 typing が遅いと自覚されている方は練習すると良いかもしれません。
私は大学時代にある小説にハマり、カフェに入って 6 時間かけて全部読み切るなど、活字を読むことに抵抗がありませんでした。最近は英語の文章や記事、論文を呼んでいて、英語の文章に対する抵抗感もほぼなくなりつつあります。このような経験が WFH におけるテキストのコミュニケーションスピードの向上に一役買っているように思います。
口頭でのコミュニケーションは synchronous であり、基本的にその場で理解する必要があるため、スピード自体にあまり差はないように思います(早口同士のコミュニケーションのスピードは早いかもしれませんが、業務において相手を選ぶことはできないでしょう)。
一方で、テキストでのコミュニケーションは asynchronous 2であり、その場で理解する必要がありません。そのため、スピード自体に差が出ます。この Reading Speed を上げていくことで、仕事全体をスピードアップできるはずです。
WFH によって、Slack のメンション以外は自分の作業を遮る事象は減ったように思います。そのため、1~3 時間ノンストップで作業していることもしばしばありました。
きりのいいところまで進めてしまったほうがもちろんよいのですが、全てを一度に片付けようとせず、必要に応じて目線を PC からそらして窓を見たりするなどの、ほんのちょっとの休憩は意識して取り入れるようにしています。
また、音楽を聞きながら仕事をされる方もいると思うのですが、個人的には必須ではなく、必要だと感じたときに音楽を流していました。
私は映画の soundtrack を流すことが多く、一人で戦争をしている状態が多かったのですが、これをやめました。
音楽によって作業効率が上がっている場合はよいのですが、逆効果に感じる場面もありました。よくよく考えてみれば、音楽を聞くことで生産性がプラスになる時間と、マイナスになる時間があってもおかしくはなく、効果は一様でないと今では考えています。
(私はやっていないのですが、)マリオカートの最終ラップで流れる BGM を流すことで作業の効率が高まる、などの説もあるようです。しかし、この手法は短時間のみ効果を発揮するのではないかと考察しています。
たしかにマリオの立場になって考えてみたら、最終ラップの BGM がゴールしてさらに 20 周した後でようやく止まると事前に知っていたら、その音楽が流れても全く焦りませんし、呑気にコースアウトしながら走っているかもしれませんね。
音楽を聞いている方で、作業効率が安定しない場合は、仕事中の音楽を完全にシャットアウトしてみるとよいかもしれません。
室内の CO2 濃度は、締め切った部屋で仕事をしていると高くなりがちです。CO2 濃度が低いほどパフォーマンスは上がるようですので、気がついたときに外の空気を吸うなどをしています。
最後に糖分ですが、糖分不足ですとやはり頭が回らないこともあります。その場合は積極的に糖分を補給しています。最近は HARIBO ゴールドベア にハマっています。
終わりに
上記を振り返ってみると、自宅であってもオフィスで仕事していても、仕事そのものには変わりがないという点はあらためて自覚しました。 工夫している点も、オフィスであっても実行できるものが多いですね。
ただし、WFH 特有の課題はあるため、今後はこちらを解決していって、より快適に仕事できるようにしていきます。
それでは次のブログでお会いしましょう!
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業務外では主に Macbook Pro (2015 JIS, 2020 US)を使っていて、以前は Desktop(Ubuntu)も使っていました↩
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日本語の文章内でも英語を使うことで英語の output をしているのですが、いつかみんマのルー大柴と呼ばれるその日まで続けていきます↩