くらしのマーケット開発ブログ

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打ち出し顔文字、下から見るか?横から見るか?

みんなのマーケットでアプリエンジニアとして働いている楊です。

先日アプリ側の絵文字のフィルターを実装してみました。不著名な歴史偽ファンとしての私はその切っ掛けで絵文字について色々調べました。

みなさんご存知ですか。実際絵文字の利用はAndroidならAndroid 4.3からで、iOSなら日本以外の国はiOS 5.0からです(日本は絵文字の発明国としてiOS2.2から)。 そこまでの時代は本ライトブログ(ライトブログとは読む気分が楽なブログであることーーBy Dr.Yang)の本題ーー絵文字の兄貴「顔文字」を使っていました。

顔文字はインタネットへの登場は1982年にカーネギーメロン大学のコンピュータサイエンティストのスコットさんが電子掲示板に初めて「:-)」と「:-(」を使ったのが起源と言われています。 これは横倒しても当時の読者はすぐ「笑顔」と「憂鬱」と識別できました。

相手に対して文書よりもっと受け取りやすいし、生き生きとして見えるし、顔文字の運用はすぐ爆発して行きました。 その中に欧米派の横倒しにした顔文字「:-D」「B-P)」とアジア派の正位置の顔文字「(๑˃́ꇴ˂̀๑)」「(ノ´∀`*)マターリ」二種類が分けています(無理やりですが、タイトルのネタの由来)。

ここまではただごとですが、次の質問をすればいかがでしょうか。

そもそもなぜ人間はこれらの横倒でも正位置でもの記号を顔と繋がっているんですか。

この問題を考えながら下の画像をご覧ください。

ヘイケガニ f:id:curama-tech:20180914142404p:plain

これはヘイケガニと呼ばれるカニの一種です。壇ノ浦の戦い(1185年)で敗れて海に散った平氏の無念をなぞらえ、「平氏の亡霊が乗り移った」という伝説が生まれて(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%83%8B)、この人間の怒った顔に似た模様が出ている甲羅を持っているカニを命名しました。

これだけじゃなくて、実際科学者の研究によって、2個の円(目)と一本の線(口)を三角の位置に書いたら、人間は素早くためらいなく「顔」と認めます。

これは偶然ではありません。パレイドリア(英: Pareidolia)という心理現象であることです。ソーシャルネットでよく見たこのような面白い画像もパレイドリア現象です。

面白いネット画像 f:id:curama-tech:20180914142449p:plain

ざっとみる全部表情が誇張された顔です。少し考えてフルーツや野菜、日用品などに認知されました。つまり、人間の脳は視覚的なイメージから顔を認識することは意識よりも速いです。

人間の意識は前頭葉から形成されます。一方、目から出した視覚情報は後頭葉、そして側頭葉、さらに前頭葉へと流れます。パレイドリア現象は後頭葉と側頭葉に行う情報事前処理の結果です。一番大事な情報の一つは顔です。周りの人間の顔はよく現在の状況を示せますから。紡錘状回が早く識別したら、有利な行動が採用できます。

人間の頭 f:id:curama-tech:20180914142509p:plain

紡錘状回の機能について、もう一個の例を挙げたいと思います。大体の人はサッチャー錯視(英: Thatcher illlusion)現象があって、この画像を一見して問題がないです。

サッチャー錯視1 f:id:curama-tech:20180914142530p:plain

正位置に回転したら、左側の顔に目と口は逆転されていると発覚できました。例えばあるひとの紡錘状回は損傷があって、相貌失認の患者になれば、この二つの顔はそのひとの目から見ると特に違うところがありません。顔の各部分の配置が検出できないので、顔は区別できません。

サッチャー錯視2 f:id:curama-tech:20180914142549p:plain

中世ヨーロッパにかなり流行していた茶葉占い(英: tasseography)もパレイドリア現象を利用しました。やり方は飲み残しの茶葉の形を観察して、どのように見えるかによって過去、現在そして未来を占います。

茶葉占い f:id:curama-tech:20180914142609p:plain

このような占いは基本的にパレイドリアに基づいて、実際反映したのは客観的な事実ではなく、主観的な心理です。1920年代にスイスの精神療法家ヘルマン・ロールシャッハは「ロールシャッハ・テスト」を提出しました。被験者にインクのしみを見せて一見で何を想像するか、再度見ると何を想像するかを話せて、その話から被験者の心理状況を分析します。残念ですが、このテストは正直に言ったら、占いの占いで、科学ではありません。

科学の領域に入れられない錯視ですが、芸術にはなかなか大切なものです。イタリアルネサンス時期有名な画家ジュゼッペ・アルチンボルドはパレイドリアを利用して、いろんな珍奇な肖像画を製作しました。400年後のシュルレアリスム画家サルバドール・ダリも関係のない物を集めて顔などを作るのが好きです。

庭師/野菜 f:id:curama-tech:20180914142623p:plain

ちなみに、人間のパレイドリアとは別物ですが、近年人工知能の発展により、パレイドリアはコンピュータビジョンの画像認識分野によく研究されています。画像認識プログラムは顔でないものを誤って顔と認識することをどうやって避けられるのは重要な課題です(めちゃくちゃな内容をいっぱい話して、やっと最後技術の話に回して戻って来ました)。

終わり

今回のライトブログのおかげで、一生使えない日本語をたくさん触れました。

すでに覚えていないですけど(╯‵□′)╯︵┻━┻

みんなのマーケットに興味がありましたら、ぜひこちらまでご連絡ください。

次回はSREエンジニアの千代田さんです。よろしくおねがいします。