くらしのマーケット開発ブログ

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2020年のQAチームを振り返る

こんにちは、QAエンジニアのざきです。 イルミネーションにワクワクする時期ですが、今年は大人しくStay Homeを続けています。

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数年前の大根やぐらライトアップ〜宮崎市田野町〜

2020年も年末を控え、来年の行動目標やチーム方針を検討する中で、そう言えば今年のQAチームはどうだったのか、簡単に振り返りたいと思います。

▼QAチーム体制

2020年1月よりQAチームとして独立したチーム体制になりました。当時のメンバーは私を含めて2名。 (昨年時点では複数ある開発チームの中の1チームにQA2名が所属していました)
11月に2名がジョインし、以降は4名体制になりました。※フルタイム勤務のメンバーだと3名体制。

▼仕事の内容

各所からの依頼を受けて大まかに以下の作業を行っています。

【開発チーム関連】

  • テスト計画の作成

  • テスト設計・レビュー

  • テスト実施(結合テスト[IT]、総合テスト[ST])

  • リリース判定

【その他】

  • 不具合の報告 >調査・切り分け >解決 or 修正依頼

  • 仕様問い合わせ >回答

  • データ修正依頼 >担当チームへの仲介 >実行結果の確認

▼今年変わったこと

フルリモート化

会社として、チームとして、大きく変わった点としては「働き方」です。2020年12月時点でQAメンバーは全員が「ジョブ型コース(完全リモートワーク)」を選択しています。
コミュニケーションツールはSlack、Zoomがメインとなり、直接顔を見て話す機会は無くなりましたが仕事はこなせています。

また、新メンバーのオンボーディングも、フルリモート対応でありながら成功しています。
気を付けた点として、分からないことや説明しづらいものは、即座にZoomを繋げて対面的な説明を行った事です。 もちろん、内容によりますがテキストベースで解決出来るものはSlackで返答を行い解決します。

しかし、モバイル端末の操作・挙動やブラウザで発生している事象についてとなると、テキストベースで話を進める事は非効率(認識がずれていると後々手戻り・やり直しになる)になるため、即解決!をモットーに即Zoom!で対応しました。 後のお話で、オンラインでも顔を見て話をしてもらえると安心感が高まり、状況を落ち着いて整理・説明できた、と嬉しいコメントをいただきました。

タスク・スケジュールの可視化

昨年は開発チームのメンバーとして所属していたため、タスク一覧や管理シートはなく、個人のタスクは日々のデイリーで報告するのみで、パッと見てアサイン状況や進捗度合いを確認する術はなく、都度聞いて確認するというスタイルでした。

独立したチームとなりメンバーの状況が分からない(相手から見れば私の状況が分からない)ことは、思った以上に影響があり、例えばQA宛に依頼されたタスクを互いに対応しているなど、情報共有と業務連携で改善が必要だと気付きました。

即座に、Googleスプレッドシートを利用して、タスクのアサイン・対応状況を一覧化し、先々のリリース予定も把握できるようQAカレンダーを作成・運用しました。これにより、重複対応が発生することなく、期限と進捗を見て必要時にはヘルプに入るなど、互いの状況が把握しやすく連携も取りやすい状態へ進化する事ができました。
また、このシートは誰でも閲覧可能なため、QAのリソースやスケジュールの見通しを全体的に公開できる良いキッカケにもなりました。

▼今年の課題と来年への思い

QAチーム発足から1年を前に、率直な課題として以下が挙げられます。

1.経験値・ナレッジの属人化

開発チームの数に対してQAメンバーの人数が少ないため、QAはいくつかのプロジェクトを兼任しなければなりません。そうなるとどうしても、「そのメンバーしか把握していない仕様やテスト作業のナレッジ」が発生します。細かな粒度でアップデートされる情報類についても同じ事が言えます。

新メンバーも含め、チームメンバー全員が一定の水準でテスト作業を行えないとQA(品質保証)にはなりません。限られたリソース・定められた期限の中でどの様にチームとして解決すべきか皆で一緒に取り組みたいと思っています。

2.テスト自動化

これは主に、リグレッションテストの効率化を図りたいと考えています。デプロイ前に実行する自動テスト(E2E)は開発エンジニアにて作成されていますが、QAの為のテスト自動化は実現できていません。リリースの大小を問わず、毎回行う繰り返しテストを手作業で確認するのは確実性はありますが、効率化できるポイントでもあると思います。どんなタイミングでも遅延することなくスムーズなリリースを提供するためにも腹を決めてやるしかないのです。

とは言ったものの、、テストシナリオの策定、コードの記述、動作確認・メンテナンスなど、テスト自動化は実現したから終わるものではなく、半永久的に付き合っていく事になります。と同時に、実行結果の取得についても、単純にエラーが無かったなどの判断ではなく、デザインやボタンの状態も確認する必要があるなど、考える材料が多くなかなか踏み出せていませんが、メンバーも徐々に増えているので来年こそは取り組もうと考えています。(皆様お力添えくださいませ)

3.ボトルネックの汚名返上

前項1.で取り上げたように、QAはいくつかのプロジェクトを兼任しているため、リリースタイミングが重複すると進捗度合いや作業量によってリソース不足に陥ります。そういう時は開発チームにヘルプいただく事になりますが、これにより、ヘルプしてもらう方の本来の業務をストップさせてしまいます。と同時に、それでもテストが間に合わずリリースが遅延するとなればQAがリリースのボトルネックになってしまいます。

2020年(2名体制の頃)の苦い思いを繰り返さないよう、2021年は増強されたチームで汚名返上をします。まずはしっかりとしたテスト計画を立てること、リリース時期が重複する際のリソース配分・割当をカレンダー管理した上で、どうしても調整が必要な時にはチーム内で協議した結果を開発チームへ共有し全員で解決策を見出す、これらを徹底します。爆速で進むくらマの進化を速やかにユーザーへ届けるためにQAも進化し続けます。

おわりに

チームビルディングについては手探りな領域が多いものの、チーム内外問わず、全社的に「やってみよう!」という前向きな雰囲気なので、まだまだやれる事はある!と感じています。何をするのか・しないのか、ではなく「何が出来るかな」を最初に考えながら来年も様々なミッションを全員でクリアしていきます。

来年もQAに関する情報を発信していくので、どうぞお楽しみに!